一斗缶その1

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一斗缶その1


一斗缶をご存知だろうか。食用油・ペンキ等で使用される大型の缶である。リフォームなどで塀や建物のペンキ塗りをした方はご存じであろう。昔懐かしいドリフのコントでは頭を叩く演技が笑いのツボだった。(今ではこれもアウトだろうね)
 小学生の頃、水不足の時東ヌカーまで水汲みをさせられた。
リアカーに6つ入れて運んだ。一斗缶は約18リットル入るという。それを6も運ぶ?
無理であった。せいぜい半分程度で、それでも概算で50キロにはなった。
 なかなかの重労働だったが、それからナービに湯を沸かして豚のえさを作る所までが込みだった。どおりで身長が伸びなかった由だ。
 他にはターグとして利用された。これは長い棒の両端に一斗缶を担いで、畑の水まきに利用した。場合によっては肥えも運んだ。
この作業にはさすがに声が掛からなかった。とにかくキツくて肩に荷物の重みが食い込み更にターグのバランスが取れなかった。
 このようにして一斗缶は活用されたが、水道の普及と共に少しづつ姿を消していった。
何せ重い。大人になった今でも一斗缶は避けたいものだ。
 重さに関しては小型のブロック1つで17kg、一斗缶18Kg。セメント袋が20kgと思っていたが、調べたら何と30kg。若者の大型化が影響しているのだろうか。
 話が飛躍してしまったが、年のせいか作業にも呼ばれなくなった。